ずっと以前339°さんと裏妙義を縦走したときに
「いつか歩いてみたいね」と言っていた風穴尾根の縦走を企てました。情報源として唯一見つけたにこさんsによると尾根上のルートは困難で、なかなかルーファンが大変そう。

それで今回は鶴峯山までの偵察山行のつもりでしたが、稜線到達すら失敗して隣のジャンクションピーク(JP)に行ってしまいました。

そして北面を10分も歩けばJP山頂まで行かれる肩に到着していたのに、その時はJPにいるとは気付かずにそこで敗退してしまいました。 もったいなかったなぁ。

黄色線で示した最終ピッチは5級2箇所、40m、支点なしです。安易な取り付きは大変危険です。
私と深澤さんはたぶんもう行くことはないでしょう。

山名/山域 鶴峯山ジャンクションピーク / 裏妙義
日   時 2005年12月17日(土) 
天   候 晴れ
交   通 5:40熊谷→(R140、関越道花園IC、上信道松井田妙義IC)→6:50国民宿舎裏妙義
ル ー ト 国民宿舎裏妙義7:10→12:30ジャンクションピークの肩→15:20国民宿舎裏妙義
メ ン バ ー 深澤さん、常吉 
地 形 図 1/25000 南軽井沢 (ジャンクションピークは記載なし)
温   泉 なし
リ ン ク にこちゃんのブログ amanoさんのHP

国民宿舎から見上げる裏妙義の稜線上はうっすらと雪化粧。こんな時期外れのせいか11月にはあんなに大勢いたハイカーの姿は皆無だった。

鶴峯山への事前情報は前述のにこさんsのブログとamanoさんのHPがあるが、この数週の忙しさにかまけてろくに読みもせず「登山道と巡視道の分岐点先の涸れ沢の本流を詰める」ことだけを頭に入れてきた。
もっとも探検山行はルーファンが楽しみなのだからそれで十分。

 巡視道から涸れ沢に入った                           鶴峯山へは左又が正解?        クマ避けのホイッスルを吹きながら涸れ沢を詰めるとすぐに二又。本流は左又のような気もしたが鶴峯山とJPのコルから離れそうな気がしたので右又を詰めることにする。
HPには上部には登れない連瀑帯があると書いてあったような気がしたが、いつの間にか源頭部。

ここでロープを付けてチムニー状の短い岩を乗り越すと上部岩壁に阻まれた。

 
       上部岩壁
自分ではまさかJPを登っているとは思っていないので、JPとのコルを目指して右にトラバースすると古い赤テープが付いていた。もう1箇所斜面に向かって5mほど右下にも付いていたので、多分我々が下降に使った沢を詰め切れずに尾根へ逃げてきたルートと思われる。上部にある赤テープを目指しバンドへ上がるとまたもや岩壁に阻まれた。

バンドを右にトラバースし岩の弱点を見つけて左の小さな稜を回りこむようにロープを延ばした。このピッチからは絶対確保が必要。このピッチで深澤さんの足場が崩れ両手で掴んでいた木にぶら下がって事なきを得たが、おーコワ。

更に登路を求め右へトラバースすると上部へ向かう顕著なクラックが見つかった。しかし支点となる木が全く無い。もはやここまでかと思ったが深澤さんがハーケンとナッツを持って果敢にトライ。
しかし一枚岩にハーケンを打てたりナッツを噛ませるようなリスはなく、指ほどの太さの潅木に気休めの支点を取りながらジリジリと進む。
途中で「参ったなぁ、進退窮まっちゃった」という悲鳴ともつかない声が聞こえたが、ついに突破。

私はセカンドだからまぁ何とかなるかとは思ったが、途中2箇所でてきた5級のクラック登攀はテンションかけまくりでなんとか引き上げてもらった。
こんなところを無確保同然で登ってしまった深澤さんに唖然、すごすぎ。
「支点が取れなかったので降りるに降りられず登るしかなかったんだよ」とは本人の弁ではあるが・・・。

コルに着いてみると鶴峯山と思われる山は大きな沢を挟んだその向こう。これから懸垂下降して登り返す時間はないので今日の敗退を決定。冷静に考えればここがJPであることは分かりそうなものであるが、その時はそんなことも考えもせず早くこの北風から逃げて飯を食いたいとだけ思っていた。

核心部(40m X級)の懸垂下降(クリックすると核心部詳細が見えます)   延々続く懸垂下降

登ったクラックが麓のどこから続いているのか知りたくて、下山はひたすらこの沢を懸垂下降。何度も空中懸垂を交えて7ピッチ、その後緩やかになった沢を降った。結局この沢は登路に使った涸れ沢が二又の少し先で正面を大石でふさがれやや左に向きを変えているところで合流していたのだが、この合流点は下流からは大石に隠れて見落としやすい。

国民宿舎から約1km、標高差570mの薮山に飲まず食わずで往復8時間強かかりました。ろくに支点の取れない登攀が何ピッチもあり、岩も大変もろく二人で計3回足ブラや短い滑落の憂き目に遇いました。
また山中で右往左往しているためルートの記述もイメージ程度とお考えください。特に3つあった赤テープは実際どのピッチだったか判然としません。